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今年は4日間にわたって続けられてきた「我が家的大掃除(わがやてきおおそうじ)」。
(職場でのものと区別をつけるため、なぜか全て「我が家的」をつけることに。)
本日最終日を迎えました。
私は一日中、台所の上から下まで、隅から隅まで掃除をしました。
そして日が暮れる頃、全てが終了し、お楽しみの我が家的忘年会を開催しました。
天ぷら等を食べながら、今年の我が家的10大(重大)ニュースを振り返りました。

何と言っても、こういうことをできること自体がアルハムドリッラーなことなんです。
何と言っても一昨年は、しょっちさんが入院中で、
大掃除も小規模な中掃除(ちゅうそうじ)だったし、
忘年会も「夢の忘年会」とか言ってできるかできないか分からなかったし
(結局、一時退院した29日に一応できたのですが、まあ切ないこと切ないこと…)、
まさに、何でもない日のありがたさを毎年かみしめる年末、であります。

今年の重大ニュースは、
・二人でこの日を無事に迎えられたこと
・私のおばあちゃんが亡くなったこと、里帰りしたこと
・出張がやたら多かったこと(東京、大阪、福井)
・私が1年間一度も風邪をひかなかったこと…アレルギーテストの結果を受けて、アレルゲンをできる限り排除したのが功を奏したのか?ただし持病の方はあまり良くないので注意すべき…
・アレルギー対策のため、布団を替えたこと
・タジュウィードでイクロやり直し終了
・クルアーンの練習に入ったこと
・礼拝の10章暗記を終了
・ヤースィーン章暗記に入ったこと
・美術館2館に行ったこと
・映画をやたらたくさん観たこと(映画館で5作品)

などとなりました。アルハムドリッラー。



今年、本当にめずらしいことに、映画館で映画をたくさん観ました。
全5作品。
せっかくなので、それに、もうそろそろネタバレも心配ない頃だと思うので、感想を書きます。

1、ホビット 思いがけない冒険 The Hobbit: An Unexpected Journey
ホビットと言えば、「指輪物語」The Lord of the RingsのJ.R.R.トールキンが「指輪物語」の前に書いたThe Hobbit, or There and Back Again.(「ホビットの冒険 行きて帰りし物語」)が原作です。「指輪物語」も「ホビットの冒険」も、翻訳本も原作本も持っていて、夫婦ともに好きな作品です。ちなみに「指輪物語」の映画三部作の全サントラCDと、DVDボックスもあります。DVDボックスなんてものが我が家にあるのは、この作品だけです。何せ、特典映像が本編以上の長時間ついているのです。全部観ると「もうお腹いっぱい…」状態になりますよ。映画ってこうやってできるのかという勉強にもなります。でも、これを観てしまうと、他の映画が全部チャチく観えてしまうので困りものです。
そして「ホビット」の映画も、夫なんかは監督のビデオブログなんかで制作過程の途中経過なんかを観ながら、何年も前から待っていました。そんなわけで、当然観に行くでしょう、というノリで観に行きました。
感想としては、制作スタッフもキャストも、そしておそらく観客も、「指輪物語」の同窓会みたいで良かったです。「トーリン バーリン ドワーリン キーリ フィーリ ドーリ ノーリ…」のお決まりの名前呼び上げシーンが良かったです。トーリン・オーケンシールドが原作のイメージより格好良かったです。「指輪物語」も、原作に比べ映画はなんか、深刻ぅ〜でシリアスぅ〜な感じになっていて、あまりギャップがひどすぎるところは好きではないのだが、「ホビット」は楽しい雰囲気もよく出ていて良かったです。ただ、3部作で、次回が来年というのはいくら何でも遠すぎる感じがしました。

2、劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ
「銀魂」は夫がはまっていたテレビアニメで、最初私は全く興味がなく、ご飯の準備をしながら音だけ聞こえてきていたぐらいでした。その2年半後くらいに私も興味をもち、見始めた頃に終了。映画になると言うので二人で観に行きました。
一番印象的だったのは一番最初のシーンです。まさにこれは、映画館でしか味わえないことだと思いました。考えてみれば、スタジオジブリ作品と昔のドラえもん以外、そして仕事以外、映画館でアニメって観なかったので、最近はいろいろと工夫するんだなあと思いました。あの部分、DVDやBDにする時はどうするのでしょう?ちょっと気になります。
そして、ふだんだらしなくて、不甲斐ない主人公の銀さんが、いよいよこれはいけない、となった時、真っ白い装束を着て、自分が為すべきことを為そうとしたシーンは、「あ、そうか、銀さんってそういえば侍だったんだ」と急に思い出しました。そして、「坂田銀時、参るー!!」とちゃんと口上を述べて走り出した時は「お〜侍だ…」と思いました。
それ以外のほとんどのシーンは、「これ大丈夫なの?」「これ、いいの?」みたいなことばかりでした(笑)あと、中の人の画伯ともどもぶっ飛んでいる、さっちゃんに泣かされるとは思わなかった!

3、風立ちぬ
実は、「銀魂」を観たとき、「風立ちぬ」の4分間の宣伝が上映されたんです。そして「風立ちぬ」では後述の「夢と狂気の王国」と「かぐや姫の物語」(わらべ歌バージョン)が、「夢と狂気の王国」では「かぐや姫」(いのちの記憶バージョン)が観ることができて、全部つながっていたという、すごいことが起こっていました。このとき観た、「かぐや姫」のわらべ歌バージョンの予告編は、かぐや姫がすごい形相で全力疾走する場面で、「風立ちぬ」本編より強烈な印象が残りました。
「風立ちぬ」は、自分史上初に、とにかく泣きました。映画を見て涙が出ることはほとんどないし、ましてや映画館で泣くなんてほぼない自分なのですが、涙ぐむとかじゃなくて、映画館でとかいう恥ずかしさも脇に置かれて、ハンカチを顔に当てっぱなし状態で容赦なく泣かされました。
この映画は、男の人視点で見るのと女の人視点で観るのとでは、全然違うと思います。たぶん、男の人視点だと、人生とは?仕事とは?とか、男は自分勝手だ、ナルシストだ、とか、自分の仕事、芸術?のために女(の生命)を犠牲にしているとかみたいな話になると思うのですが、違うんですよ、と私は言いたい。あれで良いんです、菜穂子は、ああしたかったんです、あれで幸せだったんです!ああ生きたかったんだから、犠牲なんかじゃないんです。もっと、生きたかったと思うけど。でも、自分の本当にしたいことを我慢し続けたままよりは、ああいう方が良いと思う。
あと、地震のシーンが怖かったです。震災(阪神大震災)を思い出しました。あと、今まで観たどんな映画より、説得力のある反戦映画だと思いました。

4、夢と狂気の王国
砂田麻美監督作品で、スタジオジブリを取材したドキュメンタリー映画です。主に「風立ちぬ」の制作風景でしたが、ちょこっと「かぐや姫の物語」も出てきました。今年観た中で一番硬派でしたね。東京でしかやっていなくて、いろいろな用事と合わせて東京で観たこともあって、疲れました。あと、映画館でどうしても観なきゃいけないかというと、そうでもないような…NHKスペシャルとかでも良いような…でも、「映画」という形にして残すことが、大事なんだろうなとは思いました。

5、かぐや姫の物語
高畑勲作品は、映画館では「ホーホケキョとなりの山田君」しか観たことがなくて、それが全然好きじゃなかったし、「おもいでぽろぽろ」も「火垂るの墓」もあまり好きでないし、唯一良いなあと思うのは演出の「アルプスの少女ハイジ」だったのです。ですが、「かぐや姫の物語」は、歴代ジブリ作品、そして映画館で観たジブリ作品(もののけ姫、となりの山田くん、千と千尋、ハウル、ゲド、ポニョ、アリエッティ、コクリコ坂から、風立ちぬ)の中で、自分史上ダントツ1位に躍り出ました。
素晴らしかったです!「夢と狂気の王国」を観ていたから特にかも知れませんが、予想以上に素晴らしかった。映像が。そりゃ完成も遅れるわと思いました。これなら遅れて良いやろ、仕方ないやろうと思いました。映画って言うより、動く絵画、音のついた総合芸術作品って感じでした。

そして音楽。これも久石さんときいて驚きました。高畑さんと久石さんが組んだのはこれが初めてのようですね。もちろん「風立ちぬ」も彼ですから、どれだけ忙しかったんだ久石さん…しかも、「風立ちぬ」は結構洋風なのですが、こちらは完全に和風。コントラストがすごすぎます。中でも特に、琴が素晴らしかった。そして、お迎えの音楽です。その前のシーンで、高畑さん独自の解釈というか、ジブリらしい展開みたいなのがあって、このまま行くのか?と思いきや、この音楽がかかって、「あ、あかん…」と思いました。いま風に言うと、「これ、ダメなやつや…」状態でした。絶対に太刀打ちできない、完全に「別」世界の圧倒的な存在を感じさせる、なのにものすごく能天気な旋律。自分でも、どうしてここで?と思いつつ、泣いてしまいました。思うに、自分はムスリムなので、何となく「来世」を連想してしまうのかなと思います。でも、なんかこの音楽は、来世っぽい(本当は「月の世界」)のですが、どことなく現世(地球)を、馬鹿にしているというか、見下しているというか、哀れまれているというか、そんな感じがするのです。でも私はムスリムとして、現世も一生懸命生きるという方針でいるので、来世は素敵だろうなとは思うけど、今のところ現世にいる人間を、哀れまないでくれよと思いました。現世だって神が創った世界、かぐや姫が愛でたように、美しさもいっぱいあります。もちろん、かぐや姫が嫌ったり怒ったりしたように、人間の「さが」とか、人間社会の汚さ、哀しさ、やるせないドロドロした事態もいろいろあるけれど。だからって、全否定しないでほしい。

あと、かぐや姫が「私は何のために生まれてきたのか」という問いに対して私は、「そうだそうだ、何でだ?」と思ったのですが、その後すぐにかぐや姫が自分で答えを言っているところで、「だよねー。」と妙に納得して、「何で」と思ってしまった自分がなんか恥ずかしくなりました。
さらに、地井さんの声がきけたのも嬉しかったです。穏やかな媼と対照的に、翁の方はすごくアクティブで、入魂!という感じで、もしも自分だったら、この作品のこの演技が最期になったとしたら悔いが無いだろうなあと思いました。


というわけで、めずらしくたくさん観た今年の映画を振り返ってみました。
時期としても、「ホビット」が1月で「かぐや姫」が12月ということで、1年間、季節季節で映画を楽しめてありがたかったなあと思います。